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飲食店の厨房設備に必要な消防届出とは?

業務用厨房で、飲食店の厨房設備に必要な消防届出について機器仕様書と平面図を確認する店舗経営者と女性相談員のイメージ

飲食店の厨房には、ガスこんろ、オーブン、フライヤー、炭火設備、給湯設備など、火や熱を使う機器が集まります。機器の種類・熱源・入力、設置方法によっては、消防署への設備設置届出や、消火器・フード・ダクト等の追加対応が必要です。

本記事では、飲食店の厨房設備で確認する消防届出、届出の要否を判断するポイント、準備する図面・仕様書、千葉県・東京都での地域差を解説します。

飲食店の厨房設備に必要な消防届出とは?

飲食店の厨房設備に関する消防届出は、火を使用する設備等の設置内容を、所轄消防署へあらかじめ届け出る手続です。対象は設備名だけで一律に決まらず、自治体の火災予防条例、設備の種類、燃料、熱入力、据付方法などを基に判断されます。

厨房設備の届出と、防火対象物使用開始届、消防用設備関係の届出、飲食店営業許可は別の手続です。厨房設備だけを確認して開業準備を進めず、店舗全体の消防手続と営業許可の工程を合わせて確認します。

届出の要否を判断する3つのポイント

消防署への事前相談では、厨房機器単体だけでなく、設置場所、周囲の内装、排気設備、消火設備を一体で確認します。特に次の3点を、機器の購入や工事発注の前に整理します。

厨房機器の種類・熱源・入力

ガスこんろ、レンジ、オーブン、フライヤー、炭火設備、湯沸設備などの種類を確認し、型式、燃料、定格消費量、熱入力、台数を一覧にします。電気式の機器でも、種類や入力、設置方法によって確認事項が生じるため、熱源だけで届出不要と判断しません。

周囲との離隔距離と内装材

機器と壁・天井・可燃物との距離、床や壁の仕上げ、防熱板の有無、機器の固定方法を確認します。必要な離隔距離を確保できない計画では、機器の位置変更や防火措置が必要になることがあります。

フード・ダクトと消火設備

厨房フード、グリス除去装置、排気ダクトの材質・経路・清掃方法に加え、消火器や自動消火装置の要否を確認します。油脂がたまる排気設備は火災の拡大経路になり得るため、設置時だけでなく、使用開始後の点検・清掃方法も計画します。

厨房設備の確認から使用開始までの流れ

厨房設備は、機器選定とレイアウトが固まる前から消防署へ確認します。次の順で準備すると、工事後の位置変更や設備追加を防ぎやすくなります。

STEP1 厨房機器の一覧を作る

使用する厨房機器について、種類、型式、熱源、入力、台数を一覧にします。中古品や居抜き設備も仕様を確認し、不明な機器は銘板やメーカー資料を用意します。

STEP2 配置図と仕様書をそろえる

厨房平面図に機器、壁、出入口、フード、ダクト、消火器等の位置を示し、機器仕様書、設備概要、内装仕上げが分かる資料をそろえます。

STEP3 工事前に所轄消防署へ相談する

図面と仕様書を持参し、届出対象、提出期限、添付図書、検査の有無を確認します。必要に応じて設計者、施工業者、消防設備業者と対応を分担します。

STEP4 届出・検査を終えて使用を開始する

確認した期限までに届出を行い、計画どおりに設置します。検査や是正が必要な場合は使用開始前に完了し、営業許可等の工程と合わせて開店日を管理します。

厨房設備の消防届出で確認する資料と内容

厨房設備の届出や事前相談で準備する主な資料と確認内容を整理します。必要書類は設備と所在地によって異なるため、下表を基に所轄消防署へ確認してください。

厨房設備の届出・事前相談の確認事項

確認項目

主な資料

確認内容

厨房機器

機器一覧・仕様書

種類、型式、熱源、入力、台数

設置場所

平面図・配置図

壁・天井、離隔距離、周囲の可燃物

排気設備

フード・ダクト系統図

材質、経路、グリス除去、清掃方法

安全・消火設備

設備概要・配置図

安全装置、消火器、自動消火装置等

工事工程

着工・設置予定表

届出期限、検査日、使用開始日

上表は、厨房設備の消防届出や事前相談で確認する一般的な資料を整理したものです。
実際の届出対象、提出期限、添付図書、検査の有無は、自治体の条例・運用、設備の種類・入力、店舗の用途・規模、設置方法によって異なります。機器の購入や工事発注の前に、所轄消防署へ確認してください。

消防確認を後回しにすると工事の手戻りが生じます

消防署への相談が遅れると、厨房機器の位置変更、防熱板の追加、フード・ダクトの変更、消火器や自動消火装置の追加が必要になり、工事費や開店日に影響することがあります。厨房機器の購入、ガス工事、内装工事を発注する前に、図面と仕様書をそろえて確認します。

消防への届出・検査と飲食店営業許可は別工程です。弊所では行政書士業務の範囲で届出書類の作成・提出を支援し、設備の設計・工事・整備は消防設備士等、建築関係の設計・手続は建築士等と連携して進めます。

千葉県・東京都で厨房設備の消防届出を行う場合

東京消防庁では、一定規模以上の炉、厨房設備、ボイラー等について、設置する日の7日前までに「火を使用する設備等の設置(変更)届出書」を提出し、原則として使用前の検査を受ける運用です。設備概要表、平面図、立面図、仕様書、フード・ダクト図等の準備が案内されています。

市川市では「炉・厨房設備等の設置届出書」が公開されています。提出対象、期限、添付図書は設置内容と市町村の条例・運用によって異なるため、市川市を含む千葉県全域・東京都内では、設備仕様書と配置図を用意して各所轄消防署へ確認します。

飲食店の厨房設備と消防届出についてよくあるご質問

小さな飲食店でも厨房設備の届出は必要ですか?

店舗面積だけでは決まりません

届出の要否は、厨房機器の種類、熱源、入力、台数、設置方法、所在地の条例・運用などで判断されます。小規模店舗でも対象になる場合があるため、機器一覧と配置図を所轄消防署へ示して確認してください。

IH調理器だけなら消防署への確認は不要ですか?

電気式でも確認が必要な場合があります

電気式であることだけを理由に、すべての消防確認が不要になるわけではありません。機器の種類・入力・設置方法のほか、消火器、フード・ダクト、防火対象物使用開始届等の別手続も含めて確認します。

居抜き物件の厨房設備をそのまま使えますか?

現在の設備仕様と出店計画を再確認します

前の店舗で使用されていた設備でも、現在の用途、機器構成、レイアウト、排気設備、消火設備、過去の届出内容が一致するとは限りません。設備を動かさない場合も、図面と仕様を確認して所轄消防署へ相談します。

お気軽にご相談ください

在留カードと申請書類、ノート、ペンを机上に並べた相談イメージ

市川市を含む千葉県全域および東京都内で、飲食店の厨房設備に関する消防届出や開業前の確認でお困りの方は、まずは弊所へご相談ください。
 

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